PEOPLE 人と暮らし

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My White Life vol.56

My White Life WHITE LIFEを象徴する人々とTシャツの関係

宮本彩菜 モデル /クリエイター /ミュージシャン Ayana Miyamoto Model / Creator / Musician

自由であり続ける生き方を伝えていきたい

幼少期の自分の性格を自己分析するなら「愉快な子」。なぜかいつも変な顔で写真に写っていたという宮本さんは、5人兄弟の3番目にして次女。幼少期は図らずも、ハダカ保育で育った。

「上半身ハダカに短パンで登園していましたし、あるときまではそれ(ハダカでいること)が普通なことだと思っていました。母親いわく、偶然だったとか。とくに狙ったわけでもなく、ハダカ保育に私を通わせていたみたいですね」

当時の体験は、現在の宮本彩菜を形成する重要なファクターなのかもしれない。

「園内にはヤギやヒツジ、ハムスターなんかがいて、週末の絵本レンタルじゃないですけれど、土日には好き子を連れて帰れるシステムでした。自然保育ともシュタイナー教育とも違う。でも、野生児が育つ自由な保育園でした」

中学生では卓球。高校でストリートダンスと出会った。

「お姉ちゃんもダンスをしていて、ふたりでよくMTVを見ていましたね。この頃のミュージックビデオには色んな影響を受けていると思います。なのでお姉ちゃんとは、ときどきホームビデオを回して、自作のPVを作ったりもしていて。そのうち踊るためのトラックも自作しはじめて、好きな曲をブツブツ切り出してはつなげて、フェードイン、フェードアウトやスロー再生を駆使してMDにいっぱい録音していました」

(Ayana Miyamaoto × White Life MOVIE メイキングより)とにかく「自分で作っちゃえ」

iPhoneとフリーソフトを駆使する

「自分で何かをカタチにして発信するというサイクルが生まれたのはSNSがあったから」と宮本は言う。iPhoneで撮影し、ラップトップで編集するまでをひとりで行い、YOUTUBEやInstagramで映像を公開していった。


関西から上京してモデルとして活躍し始めた20代前半の頃。自己表現の場としてSNSを活用し、ときおり宮本のInstagramでは素っぴん写真なども公開され、話題になることもあった。

「写真から動画へと自分の表現が広がっていく前に、一度GFアニメーションにハマりました。GFが動画の入り口だったのかな。きちんとした作り方も知らなかったので、動画をコマごとに動かしながらすべてスクリーンショットして、画像の上に花が咲くイラストを一枚ずつ書いていって・・・すごくアナログな手法で作ったのを覚えていますね。アプリケーションで簡単にできてしまうことなんですけど、プロセスそのものを見て知ることが本来好きなんです」

モデルとして「撮られる」表現者である一方、作り手として「撮る・編集する」表現者としての 顔も持つ。SNSというプラットフォームに触発されて育まれた創作への欲求は、年々膨らんでいく。

そんな中で、宮本はみなに開かれた機材のスペックとフリーソフトとで映像を制作するスタイルに、こだわりを持っている。

「160円のアプリとかも買いますけど、なるべく無料のものを使っています。映像制作してます、というと、高価で難しいソフトを使いこなせてこそ! 撮影するカメラも高スピックでこそ! っていう風潮がどこかあるじゃないですか。でも私は、編集さえフリーソフトでいいですし、カメラはiPhoneがあればいい。制作で大切にしたいのは、むしろリズムで。撮影したらすぐにプレビューできて、撮り直しもすぐにできて、編集も手軽。高スペックのカメラだと映像ファイルはとても重たいですし、編集のときのレンダリング中って待ち時間にも耐えられない(笑)。リズムが大事なので、0.1秒こっちにする、そしたらすぐ修正してプレビュー、プレビューってテンポが欲しいんです」

自由であり続ける生き方を伝えていきたい

音楽デュオ『Pisces』誕生の経緯

「宮本彩菜に妹がいる」そんな噂が発端になって、デュオが生まれた。

「もともと、リサ(DJ/トラックメイカーのLISACHRIS)とは知り合いだったんですけど、ある人ある人から「彩菜の妹をみた」って話を聞いて、いつからか宮本彩菜に妹がいるという噂が流れた(笑)。いないんだけどなーって思っていたら、ある日クラブでリサとバッタリ会って、アレ、あんたでしょーって笑い話になったんです。それでビビビっと、絶対この人だ! って。それで後日、私が勝手にリサの楽曲をダウンロードして、その上に『きゅうりのうた(仮)』っていう歌をのせて、iPhoneのボイスメモで録音したデモを本人にSMSしたんです。そしたら、いいじゃーん!って」

遊び の延長線上のようなグルーヴをあえてキープしながら、楽曲や歌の方向性をキャッチボールし、その流れのまま音楽デュオ『Pisces』が結成された。

「私たちが音楽を発信する理由は、有名になりたいとか、売れたいってこととは少し違うんです。それよりも使命感。私たちのパワーで何かを変えられるんじゃないかって感じていて。それは日本の社会なのか、女性問題なのか、今、私たちの周りにリアルにある些細なもの。だから愛を届けて、女の子にはとにかく自由になってほしい。もっともっと可能性を秘めている女性が世の中にはたくさん埋もれていて、そういう人たちが少しでも動きやすい環境になれるように貢献できたらなって思っているんです」

宮本彩菜

1991年3月6日生まれ、大阪府出身。モデル、クリエイター、ミュージシャン。2012年秋に上京し、2013年より本格的にモデル活動を開始。広告、雑誌などに登場するかたわら、自ら撮影・編集をした動画や描いたイラストをSNSを中心に発信し、クリエイターとして国内外で注目を集めている。また、宮本彩菜とLISACHRISによるデュオ『Pisces(パイシーズ)』 として音楽活動も行っている。

宮本彩菜インスタアカウント:@catserval

Pisces公式サイト:https://www.youtube.com/c/pisces

(動画 宮本彩菜 / 写真 村松賢一 / 文 村松亮)

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