WHITE LIFE -Our T-SHIRT Story-

ロサンゼルスのダウンタウンを歩きながら、通りがかりの人たちに声をかける。「スター・ウォーズは好き？」　大抵の人が笑顔で反応する。「もちろん好きだよ」だったり、「若い頃は大好きだったよ」だったり。返ってくる声はそれぞれだが、エンターテインメントとして根付いている度合いはやはり深く広い。さらに聞いて見た。「このTシャツどう？」

「『スター・ウォーズ』を最初に見たのは両親の影響だね。とくに母はハン・ソロに夢中だった。エピソード4と5のハン・ソロはカントリーウェスタンのヒーローみたいだし、サムライみたいだとも思う。間違いなく黒澤明の影響を受けてるよね」

Hanes Japan Fitを手にすると”Oh! Cool”と声を高める。

「ミニマルで落ち着いたデザインがすごくカッコいい。かなり好きだよ。こういうデザインだと、パッと見ると無地のTシャツだけど、よく見たら『おっ、スター・ウォーズじゃん！　クールだね』って会話が生まれたりもすると思う。そういうデザインはイケてると思うよ」

「小さい頃に母親がVHSで最初の3部作（エピソード4〜6）を持っていたから、ひとりでもよく見てた。母が好きだったのはハン・ソロだね。女の人たちは大抵ソロが好きだったんじゃないかな」

「このTシャツは本当にクールだと思うよ。僕は胸にバーンとでかいグラフィックが入ったTシャツが好きじゃないんだ。裾に小さくデザインが入っているのは落ち着いた雰囲気がいいね。とくに白いストームトルーパーのデザインの方が好きだね。LAの天候は個人的に黒よりも白の方が似合うと思うんだ」

「デザインもいいし、超軽量なコットンで着心地もよさそうだね」と、子どもの頃はスター・ウォーズが大好きだったという男性と、「シックでクールなデザインね」とダース・ベイダーのロゴに着目するガールフレンド。

「スター・ウォーズでパックTシャツを作るなんていいですね」と、日本在住経験のあるこの男性は日本語で話し出した。そして、パックを開けてデザインを見ると、「細かい印象は英語でいいですか？」と、しげしげとTシャツを眺める。

「随分と小さいデザインだね。なんで胸のところにバーンとデカくプリントしなかったの？　これだけ小さいデザインにするんだったら、ボディに柄がフルプリントされたところにちょこっとダース・ベイダーが入ってたり、ハイテク素材にしたり、七分袖とかシェイプが独特だったりした方がいいんじゃない？　まあ僕の考えだけどね」

稀にこういう感想も聞いた。

「子どもの頃は周りの友だちもみんなスター・ウォーズに夢中だった。どうやったらヒーローになれるか、みんなが想像して楽しめる映画だからね」

「このデザインはヤバい。ストームトルーパーを小さくデザインするなんて最高だ。わかってるね」

裾のロゴを見つけると、「ヤバいね」と笑いあうカップル。「他のキャラクターも作ってほしいな」と気に入った様子の彼氏。「超キュートだわ。胸にバンってデザインが入ってたりするのってダサいじゃない？　それに着古したらまたいい感じになりそうだと思うわ」と、女性にもデザインは好評だ。

近年注目度が高まっているエリア、エコーパークにあるショップ、Alternate Universeのオーナーもデザインに関心を示す。

「パッケージのデザインがクールだし、Tシャツも落ち着いたいいデザインだと思うよ。これ1枚で着てもいいし、何かの下に着て裾からチラッとダース・ベイダーとかストームトルーパーが見えるなんていうのもオシャレだよね」

次回はマニアたちが集うスワップミートFrank and Son Collectible Showを訪ねる。